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高効率家電機器の導入

目次

目的とポイント

住宅内の電力消費は、暖冷房や照明の使用によるものがその多くを占めるものの、約3割が一般家電の使用によって生じています。
家電機器の新規購入または買い替えの際、機能と価格に加え、省電力化された製品を選ぶことが、省エネルギーひいてはランニングコストの削減につながります。
必ずしも新規購入が推奨されるとは限りませんが、現在保有している家電の種類と年代によっては、買い換えた場合でも、数年でイニシャルコストや製造時のエネルギーを補うことができるものがあります。
どのタイミングで買い換えれば有利になるかは、家電の種類、保有状況および使用状況などによって大きく異なります。
したがって、カタログなどからランニングコストの削減効果や省エネルギー効果を概算して選ぶことが重要となります。

 

高効率家電導入による省エネルギー手法

(1)最重点家電と重点家電

一般家電の中でエネルギー消費の多くを占める家電製品のうち、長時間使用していることで電力消費量が大きくなりがちな冷蔵庫、テレビ、温水暖房便座を「最重点家電」、使用時間を長くした場合に電力消費量が思いのほか大きくなる電気ポット、洗濯機を「重点家電」と定義します。
家電の買い換え時において、どのような省エネルギー効果が得られるかを左右するのは、現在保有している製品と、買い換え対象となっている製品との性能差です。
ただし、家電の省エネルギー性能は時間に比例して向上するのではなく、ある技術が開発されたときに一気に性能が向上する傾向がありますので、その大きな落差が生じる時期以前の製品かどうかが大きなポイントとなります。
その他に、電気ポット、電気炊飯ジャー、衣類乾燥機、食器洗浄乾燥機も使い方によってはかなりの電力消費を必要とします。
たとえば電気ポットは、断熱を考慮していない製品では保温時に80W以上の電力を消費しますし、電気炊飯ジャーは保温時の消費電力が大きくなります。
衣類乾燥機は使用頻度を少なくしたり、自然乾燥と併用する等の工夫により電力消費量を抑えることができます。
食器洗浄乾燥機は、節水型を選ぶことで給湯に必要な電力と水資源の消費を抑えることができます。

(2)待機電力

家電機器のうつ電力消費の割合が4番目に多い MDコンポは、使用時ではなく未使用時の待機電力によって電力消費量のほとんどが発生しています。
待機電力は24時間発生しますので、待機時の電力消費の大きさが、全体の消費量に大きく響いてきます。
待機電力が発生する機器には、コンセントをつないだままにしているもののほとんどが該当します。
なかでも、リモコン使用ができるもの、時間などの表示がされているもの、 ACアダプターが付いているものは、とくに多くの電力を消費します。

 

家電の設置場所および使い方に関する注意点

(1)室温等の影響を受ける家電

家電機器には、テレビやビデオのように室温や水温の影響を受けないものと、冷蔵庫や電気ポットのように大きく影響を受けるものがあります。
室温の影響を受ける機器でも、その影響を抑える方法については、通常カタログには掲載されていないので注意が必要です。
一般的にカタログに掲載されている年間電力消費量は、 JISによって定められた計測方法により算出されていますので、実際の使用状況等の条件によっては電力消費量が異なる場合があります。

(2)室温等の影響を最小限にする工夫

1.冷蔵庫

冷蔵庫の場合に注意する点は、冷蔵庫周囲の空気温度を低く保つことです。
コンロの近くなどに冷蔵庫を設置するのは避けた方がよいでしょう。
また、夏期の日中で在宅者がいない場合などに室温が非常に高くなることがありますが、換気により外気が入ってくる場所の近くに冷蔵庫を設置することにより、冷蔵庫に影響する室温を少しでも下げるのに有効になることもあります。
また、扉の開閉にともない冷蔵庫の周りの暖かい空気が庫内に侵入します。
その影響を小さくするためには、開閉の頻度をなるべく少なくする必要があります。
一般に扉を開放している時間の合計が同じでも、開閉の頻度が多いほど電力消費量は増加する傾向があります。

2.温水暖房便座

便所の室温が低いと、温水暖房便座の消費電力は大きくなります。
住宅の断熱性能を上げ、非暖房室である便所の室温を上げることが有効です。

3.電気ポット

温水暖房便座と同様に、設置場所の室温が低いと、消費電力は大きくなります。
この場合も、住宅の断熱性能を上げ、室温をあげることが有効です。

 
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